「戸建ては寒い」という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。

実際戸建てはマンションよりも寒いといわれていますが、しっかりと対策すれば寒さにも対応可能です。

この記事では、戸建てが寒い原因や対策のポイントについて紹介します。さらに、具体的な寒さ対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

シロアリ予防工事乗換えキャンペーン

戸建てが寒い原因とは

ここでは、戸建てが寒くなる原因について見ていきましょう。

 戸建てが寒い原因
  • マンションよりも気密性の低い構造

  • 外気に触れる面積が広い

  • 暖かい空気が逃げやすい間取り

マンションよりも気密性の低い構造

戸建てがマンションよりも寒いといわれる原因の一つに構造の違いがあります。

マンションは鉄筋コンクリート造(RC構造)のほか、高層マンションなどではSRC構造が一般的で、鉄筋や鉄骨、コンクリートを使って建てられます。

コンクリートは蓄熱性が高く隙間なく建築できることから、外気からの影響を受けにくく、寒さに強いのが特徴です。

一方、戸建ては木造軸組み工法で建てられることが多く、木製の建材を使うのが一般的です。
木造は木が伸縮することに加えて、柱や壁材、断熱材などの異なる素材を組み合わせる構造となっています。

素材間の隙間を完全に埋めることが難しく、どうしても隙間ができてしまい、そこからの冷気が侵入して寒さを感じることがあります。

外気に触れる面積が広い

外気に触れる面積の広さによっても寒さの感じ方が異なります。たとえば、マンションは上下左右に部屋があるので、そもそも外気に触れる面積が少ないのです。

角部屋であっても、上下階には部屋があるので、戸建てと比較すると外気に触れる面積が少なくなります。

一方、戸建ては屋根や外壁などが外気に触れているため、寒さの影響を受けやすい構造になっています。

また、間取りや換気計画によって部屋数や窓の数に違いがあるものの、四方すべてに窓を設置することが多いです。

そのため、室内から暖かい空気が逃げてしまうことに加え、窓から外気が入ってくるので、寒くなりやすいでしょう。

暖かい空気が逃げやすい間取り

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質があり、2階建てや3階建ての戸建てでは、1階に暖かい空気が溜まりにくくなります。

最近はリビング階段を採用するケースがありますが、空気の性質上、上階から冷たい空気が下りてくるので、階段からリビングに冷たい空気が流れ込んでしまいます。

さらに、開放的な吹き抜けについても、縦空間が広いことから、冷たい空気が下に溜まりやすく、暖かい空気が上に逃げてしまうので、寒さを感じやすくなるでしょう。

戸建ての寒さ対策は窓と床がポイント

戸建て住宅では、窓などの開口部から室内の暖かい空気が逃げていく割合が約58%であり、そのほか、外壁からは約15%、床からは約7%の空気が外に流れてしまいます*。

つまり、室内の空気の大部分が窓などの開口部から逃げているので、高性能な窓に変えるといった対策をおこなうことがポイントになります。

また、床から逃げていく割合は約7%と窓に比べると少ないのですが、冷たい空気は下に溜まる性質があるので、底冷えを抑えるために床対策も必要です。

足元は体の中でもとくに冷えを感じやすいので、窓だけでなく床も併せて対策することが大切です。

参照:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会による

戸建ての寒さ対策5選

ここでは、戸建てでできる具体的な寒さ対策を5つ紹介します。

 戸建ての寒さ対策
  • カーテンを変える

  • 断熱シートを貼る

  • サッシ交換リフォームをおこなう

  • ラグ・カーペットを敷く

  • 床暖房を設置する

カーテンを変える

カーテンを変えることで、簡単に寒さ対策ができます。厚手で断熱効果の高いカーテンを選ぶのがポイントです。

カーテンにはさまざまな種類がありますが、中でも裏地が付いているカーテンは断熱効果を期待できるので、戸建ての寒さ対策にぴったりでしょう。カーテンの裏地に特殊な加工が施されている断熱カーテンも販売されています。

また、事前にサイズを測って、それぞれの窓に合ったサイズのカーテンを選ぶことも大切です。
丈や幅が短ければ隙間から冷気が入ってしまうので、窓の大きさよりも少し大きめのものを選ぶとよいでしょう。

そのほか、使用しているカーテンに裏地を後付けする方法があり、今のカーテンをそのまま利用できるので、インテリアの雰囲気を変えることなく寒さ対策ができます。

断熱シートを貼る

窓に断熱シートを貼ることで、窓から冷たい温度が室内に伝わるのを抑えてくれるほか、室内の暖かい空気が外に逃げにくくなる効果を期待できます。

専門の施工業者に断熱シートの貼付を依頼することもできますが、最近はホームセンターやインターネットショッピングなどで簡単に購入できます

そのため、比較的試しやすい対策といえるでしょう。

サッシ交換リフォームをおこなう

築年数が古い戸建ての窓サッシには、アルミサッシが使われているのが一般的ですが、断熱性が非常に低いのが弱点です。

アルミサッシは熱伝導率が高いので、窓枠部分が夏は熱く、冬は冷たくなってしまい、室温に大きく影響してしまいます。

一方、樹脂サッシにリフォームすれば、高い断熱性能を期待できます。樹脂サッシは熱伝導率が低く、外気温が伝わりにくいのが特徴で、一年間を通して快適な暮らしを送れるでしょう。

また、素材の違いで断熱性能が大きく異なります。
耐熱性能や熱伝導率はなかなか想像しづらいですが、フライパンをイメージするとわかりやすいかもしれません。

アルミ製のフライパンは熱伝導率が高いので料理に最適といわれていますが、取っ手部分を直接触ることができません。

そのため、多くのフライパンには樹脂製の取っ手が取り付けられており、素手触ることが可能です。
サッシも同じようにアルミ製は温度が伝わりやすいのでどうしても外気温の影響を受けてしまいますが、熱伝導率が低い樹脂製のサッシに交換すれば外気の影響を受けにくくなります。

ラグ・カーペットを敷く

底冷え対策にはラグやカーペットを敷くのも効果的です。選ぶ製品の素材によって断熱効果に違いがあるので、高い断熱性を求めるなら厚手のふわふわした生地のものを選びましょう。

さらに、ラグやカーペットの下に床用断熱シートを敷くことで、より高い断熱効果を期待できます。
床用断熱シートにもたくさんの種類があるので、どれを選べばよいのかわからない方はできるだけ厚みのあるシートを選ぶのがおすすめです。

床暖房を設置する

リフォームして床暖房を設置すれば足元の寒さ対策になります。また、室内全体が暖かくなるため、底冷えの予防としても効果的です。

床暖房は温水循環式と電気ヒーター式があり、それぞれ特徴や導入コストが異なります。

温水循環式は床下に配管を設置し、配管に温水を通して床を暖める方式です。配管工事や熱源の設置が必要になるので、設置費用の目安が1畳あたり60,000~100,000円と高額になるケースも少なくありません。

また、稼働させるためには温水を流さなければならないので、お湯をつくるためのガス代や電気代がかかってしまいます。

とはいえ、最近はエコキュートなどの少ない電力で温水をつくれる給湯器があるので、省エネ給湯器と組み合わせればランニングコストを抑えられるでしょう。

一方、電気ヒーター式は床に電熱線ヒーターを設置して、電気の力で床を暖める方式です。簡単な工事で設置できるので、1畳あたり50,000~70,000円と、温水循環式よりも初期費用を抑えられるのがメリットでしょう。

ただし、稼働中は常に電気を使用しているので、電気代が高くなってしまうことがあります。また、温水循環式よりも温まるまでに時間がかかることを留意しておきましょう。

いずれの方式でも、床暖房は足元から暖かくなるので、優しい温度に包まれるのが特徴です。
灯油ストーブやガスファンヒーターと違って火災リスクが低いので、高齢の方や小さなこども、ペットがいるご家庭では重宝するでしょう。

部屋全体を暖めるならヒートマジックシステムがおすすめ

戸建ての寒さ対策を本格的におこなうならヒートマジックシステムがおすすめです。
ヒートマジックシステムは、床下全面に泡状の断熱材を吹き付ける特殊な断熱方法で、施工日数はわずか1日とすぐに対策できるのが特徴です。

床下に特殊な泡を吹き付けると、約100倍の体積に発泡し、隙間が断熱材で敷き詰められていきます。
自己粘着性が高いので、経年劣化によって欠落する心配がなく、高い耐久性を誇っているのも特徴といえるでしょう。

さらに、1度の施工で効果が持続することに加え、熱源を使用しないことからランニングコストがかからないのも魅力です。

実際、室内外温度差が10~15℃のとき、平均して2.7~6.2℃室温を向上できるという実験データ*があります。

*株式会社雨宮ヒートマジックシステム実験データ(台所冷蔵庫前および食卓の下)

まとめ

戸建てはマンションに比べると断熱性や気密性が低く、寒く感じやすくなっています。というのも、戸建ての多くが木造でできており、外気が室内に入りやすい構造になっているのです。

しかし、しっかりと寒さ対策をおこなうことで、快適に過ごすことは十分に可能です。

カーテンを変えたり、カーペットを敷いたりするといった簡単に試せることから、床暖房を設置するといった方法までさまざまな対策があります。

その中でも、ヒートマジックシステムなら、1日の施工で半永久的に効果が持続するほか、熱源などが必要ないのでランニングコストが不要です。