エアコンを使用してもフローリングが冷たく、寒さに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

この記事では、フローリングが冷たい原因や対策を解説します。住宅全体を暖められる方法も併せて解説するので、ぜひ最後までお読みください。

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フローリングが冷たい原因

フローリングが冷たく感じるのには、空気の流れや断熱機能の弱さなどいくつかの原因があります。

 フローリングが冷たい原因
  • 冷たい空気が足元に溜まっている

  • 床下換気口がある

  • フローリング材に合板を使用している

  • 床の断熱機能が弱い

 

冷たい空気が足元に溜まっている

暖かい空気は膨張して上に流れ、冷たい空気は下に溜まりやすいという性質があります。

このように循環する理由は、密度が関係しているからです。空気は温度が上がると密度が小さくなり、温度が下がると密度が大きくなります。つまり、密度が小さい冷たい空気が足元に溜まり、フローリングを冷やしているというわけです。

冷たい空気が下に溜まりにくくするためには、空気を循環させる必要があります。

エアコンとシーリングファンやサーキュレーターなどを併用すると、空気が循環するため、室内温度を均一に保てます。

床下換気口がある

床下換気口とは、住宅の基礎部分の換気を促すために取り付けられている設備です。

最下階の床が木造の場合、5メートル間隔で換気口の取り付けが建築基準法で義務づけられています。

床下換気口の役割は床下に湿気が溜まらないようにしたり、木材の腐食を防いだりすることです。

ただし、換気口を通じて冷たい空気が床下に入り込み、底冷えを引き起こすこともあります。部屋が暖かいのにフローリングが冷たいのは、床下換気口から入り込む冷気が原因のひとつとして考えられます。

フローリング材に合板を使用している

住宅のフローリング材は、おもに合板フローリングと無垢フローリングの2種類があります。

合板フローリングとは、木板を貼り合わせて作ったフローリング材です。無垢フローリングに比べて価格がリーズナブルで、種類も豊富なことから、多くの住宅で使用されています。

ただし、複数の薄い木板を接着剤で貼り付けているため、空隙率(空気が入る割合)が低くなります。

空隙率は割合が高いほど断熱性が強く、低いほど断熱性が弱くなるため、部屋が暖かいのにフローリングが冷たい原因は、合板フローリングが影響しているかもしれません。

床の断熱機能が弱い

断熱材とは室内と室外の熱移動を遮断し、外気温が室内に伝わりにくくする材料です。

住宅には、壁や床などのさまざまな場所に断熱材が使用されています。断熱性能が高いと、夏は涼しく冬は暖かくした空気が逃げづらくなります。

しかし、床に重みがかかるため、経年による木材の劣化も相まって床と断熱材の間に隙間が生じることも珍しくありません。このような状態になると断熱機能が弱まり、フローリングが冷える原因になります。

また、ボード状の断熱材は経年劣化で断熱材自体が縮み、貼り付けた木材から落下してしまうケースもあります。

フローリングが冷たいときの対策

ここからはフローリングが冷たいときの対策を5つ紹介するので、ぜひ試してみてください。

 フローリングが冷たいときの対策
  • ラグやカーペットを敷く
  • コルクマットを敷く

  • フローリング材を変える

  • 断熱材を入れ替える

  • 床暖房を設置する

ラグやカーペットを敷く

フローリングが冷たいときには、ラグやカーペットを敷くのがおすすめです。繊維の間に空気の層があり、断熱効果が期待できます。

特にウールやコットン(綿)などの天然繊維は暖かさだけでなく、吸水性にも優れています。さらに、天然繊維は直接触れたときの心地よさも抜群です。

床暖房やホットカーペットがある場合はラグやカーペットを敷かなくてもいいのですが、併用する場合は床暖房やホットカーペットに対応しているラグやカーペットを敷きましょう。

コルクマットを敷く

コルクマットは断熱性や保湿性だけでなく、クッション性に優れています。

敷き方は、1枚1枚をジグソーパズルのようにジョイントにはめ込むだけです。

何枚でも組み合わせられるため、さまざまな広さの部屋に対応可能です。ジョイントの縁が気になる場合は、サイドパーツをはめ込むと見た目がすっきりします。

また、コルクマットはほこりや軽い汚れであれば掃除機で吸い取ることができ、食べこぼしや飲みこぼしの汚れは水拭きで落とせます。

落ちきらない汚れがあっても、その部分だけを交換すれば良いのでお手入れも簡単です。

フローリング材を変える

合板フローリングは比較的安価でバリエーションが豊富ですが、調湿作用(水分を吸収して放出する作用)がありません。

一方で無垢フローリングは調湿作用があり、年中適切な湿度になるように調節してくれます。フローリングは経年劣化するため、15~20年に一度のペースで張り替えるのが一般的です。

既存の床材を新調してから年数が経っている場合は、これを機に無垢フローリングへの張り替えを検討してみるのも1つの方法です。

断熱材を入れ替える

断熱材は室内と室外の熱移動を遮断し、部屋の気密性を高められます。年々フローリングの冷たさを感じるようになった場合は、断熱材の経年劣化によって断熱機能が失われている可能性があります。

断熱材が古い場合は、断熱材リフォームによる入れ替えが必要です。

断熱機能を発揮させるためには隙間ができないように貼り付けたり、均等に敷き詰めたりする必要があるため、リフォームは専門業者に依頼しましょう。

なお、断熱リフォームには20~100万円程度の費用がかかります。

床暖房を設置する

床の冷たさが気になる場合は、床暖房を設置するのも選択肢のひとつです。床暖房の設置方法は、重ね張り工法と床の張り替え工法の2種類があります。

重ね張り工法は既存の床上に床暖房パネルを取り付け、上からフローリング材を張り付ける方法です。

床を剥がす必要がないので費用をおさえられますが、リフォーム前よりも床が1.2~1.8センチ程度高くなってしまいます。

床の張り替え工法は、床を一度剥がして床暖房を取り付ける方法です。

重ね張り工法のように床に段差はできませんが、床暖房の設置費用のほかに既存の床の撤去費用や処分費用もかかるため、リフォーム費用が高額になる傾向にあります。

すまい全体を暖められるヒートマジックシステムもおすすめ

床下とすまい全体を暖められる方法として、ヒートマジックシステムがおすすめです。

ヒートマジックシステムは、床下全面に泡状の断熱材を隙間なく直接吹き付けることで冷気やすきま風を遮断する「泡断熱」という工法です。

ミクロの泡が床と壁のすき間を埋めるので、すき間ができやすい構造のすまいでもしっかり冷気を塞ぐことができます。

床暖房の設置は高コストで、暖かいのは設置された部分だけです。

断熱材は温めた空気を逃がさない効果が期待できますが、建物構造物との間にすき間ができたり、経年劣化によって断熱機能が失われたりするため、そこからの冷気が侵入して寒さを感じることがあります。

一方、ヒートマジックシステム「床下に入り泡を吹き付けるだけ」という工事の手軽さ、コストパフォーマンスに優れています。

床暖房や断熱材のデメリットを解消できるため、新しい床下断熱としておすすめです。

まとめ

フローリングが冷たい原因は、空気が循環する仕組みや床材などさまざまです。冷たさを解消するために、まずは手軽にできるカーペットやコルクマットを敷いてみましょう。それでも解消されない場合は、床材や断熱材の経年劣化が疑われます。

新調してから15~20年経っているなら、これを機に張り替えるのも手段のひとつです。床材や断熱材の張り替え、床暖房の設置には費用がかかるため、予算と相談しながら適した対策を検討してみてください。

非対応のラグやカーペットは熱が伝わりにくい構造になっているほか、床とラグやカーペットの間の温度が上昇してしまい、素材を溶かしてしまったり、フローリングに大きなダメージを与えてしまったりする可能性があります。

機能性だけでなく安全性の面でも床暖房と併用する際には注意が必要です。