シロアリを見つけたら、被害が家に拡がらないようにするために適切な対処が必要です。本記事では、シロアリを見つけたときどうすればいいのか、詳しい対処法を解説します。また、家に被害が出ていないか確認するためのチェックポイントも紹介します。

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シロアリを見つけた時の対処法

シロアリを家の中で発見してしまった場合、とっさのことに慌ててしまうかもしれません。しかし、家に被害を拡げないためにも、まずは落ち着いて目の前のシロアリを駆除しましょう。見つけたシロアリを駆除する方法を説明します。

掃除機や粘着アイテムで取る

シロアリは、掃除機で吸い込めば駆除できます。シロアリの体は柔らかく圧力に弱いため、掃除機で吸い取るときの圧力で退治できてしまいます。

たとえ吸い込むときに死ななかったシロアリがいたとしても、吸い取ったまま1日放置しておけば、掃除機のダストボックスや紙パックの中で死滅します。

掃除機が手元にない場合は、ガムテープや粘着テープなどで貼り付けて取るのも良いでしょう。専門業者へ被害状況の調査を依頼する場合には、シロアリを取ったテープを保管しておけば、シロアリの種類が判別できます。

殺虫剤の使用はシロアリの分散を招く恐れも

シロアリを見つけても、殺虫剤の使用はなるべく控えましょう。殺虫剤を使用すると、見つけた箇所の被害は抑えられるものの、忌避効果によって他の場所へシロアリを分散させてしまうリスクがあるためです。

また、殺虫剤を誤って吸い込むといった健康へのリスクや、家庭によってはペットへの影響もあるかもしれません。やむを得ず殺虫剤を使用する場合は、出てきたシロアリにかけるのみに留めましょう。

屋外の場合は住居内への侵入対策も必要

シロアリを庭などの屋外で見つけた場合には、見つけたシロアリを駆除することに加えて、屋内へ入ってこないように侵入対策を講じる必要があります。

羽アリに対しては、窓を開けっ放しにせず、サッシの隙間をふさいだり網戸の目を細かくしたりするといった対策がおすすめです。一方で地面から伝ってくるケースでは、自分で侵入経路を特定し、塞ぐことは難しいでしょう。

侵入対策に困った場合は、シロアリの生態に詳しい専門業者に相談するのがおすすめです。

また、侵入経路となりそうな場所に注意するだけでなく、シロアリのエサとなる古い木材やダンボール、古新聞などを放置しないことや、シロアリの好む暗く湿った環境を作らないよう換気するといった工夫も大切です。

住居の被害状況についても早急な確認が必要

発見したシロアリを掃除機やテープなどで駆除したら、なるべく早めに家の被害状況を確認しましょう。そのためにするべきことは次の2点です。

家の被害状況を確認する方法
  • 専門業者に依頼する

  • 賃貸物件であれば大家へ連絡する

専門業者への依頼

家の被害状況の確認は、専門業者へ依頼しましょう。

調査や点検だけならほとんどの業者が無料で行ってくれるため、シロアリの生態に詳しいプロに任せるのが安心です。

業者の選び方や、実際に駆除を行う際の費用の相場はこちらの記事で解説しています。

施工したことがある場合は保証期間を確認する

自宅のシロアリ保証があれば、ハウスメーカーや施工業者に被害調査を実施してもらえる可能性があります。シロアリ保証の有無や有効期間について確認しましょう。

保証期間はほとんどの場合、5年とされています。これは、薬剤の効果が約5年で切れるためです。以前にシロアリ予防の施工をしたことがある場合や、新築から5年以内の場合は、保証を利用して調査してもらえる可能性があります。

なお、保証の有無がわからなくても、新築から5年以内である場合は、ハウスメーカーへ問い合わせてみると良いでしょう。

新築の家は、建築基準法によって必要に応じた防蟻処理をするよう定められているため、新築時にシロアリ予防の施工を行っているケースが多いです。

新築から5年以上経過している場合やシロアリ保証がない場合は、信頼できる専門業者へ連絡してシロアリ被害の調査について依頼しましょう。

賃貸物件の場合は大家へ連絡

賃貸物件であれば、シロアリを見つけたことを管理人・大家さんへ連絡する必要があります。放置しておくとシロアリが建物全体へ被害を及ぼす恐れがあるため、なるべく早めに連絡しましょう。

万が一、建物にシロアリ被害が生じている場合、駆除や予防対策などで建物への薬剤散布や工事が必要になる可能性があります。そのため、賃貸物件でシロアリを発見した場合は自分で専門業者を呼ばず管理人・大家さんへ連絡して対処してもらいましょう。

住宅内の被害状況を自分で確認する方法

被害状況を確認するには、専門業者に直接床下調査を行ってもらうのが一番ですが、それまでの間に自分で確認できることもあります。

気になる被害状況を自分でチェックする方法を紹介します。

室内の劣化状況から判断する

シロアリは木材を食害するため、床板を踏んだり壁を触ったりしたときに、きしんだりふわふわしたりする場合は、内部が食害されている可能性があります。

柱も同様で、叩いたときに空洞音がする場合は内部が食い荒らされて空洞になっている恐れがあります。空洞音の判別が難しい場合は、さまざまな場所を叩いてみると良いでしょう。

被害にあっていない場所は、叩くと重い音がします。ほかの柱や壁などを叩いてみて、音や感触を比べてみると違和感に気付きやすくなるでしょう。

蟻道などシロアリ侵入の形跡がないか確認する

シロアリは「蟻道」と呼ばれる土のトンネルを作って移動する習性があります。

不自然な土の塊が地面から伸びている場所があれば、シロアリが通った蟻道かもしれません。このような形跡があればシロアリが家に侵入している恐れがあります。

ただし、蟻道は基礎で囲まれた床下部分にできていることが多いため、自分で見つけるのは難しいケースが多いでしょう。

床下は適切な状況把握が難しい可能性も

床下の被害状況を確認するには、床下点検口などから床下へ潜ったり、床板や畳を剥がして確認したりする必要があります。

床下は暗くて狭く、入るだけでも大変です。また、専門家でないとわからないような形跡がある場合、見落としてしまう恐れもあるでしょう。

自分では適切な状況把握が難しいため、知識や経験が豊富な専門業者に調査してもらうのがおすすめです。

シロアリの被害状況は専門業者の点検でより正確に把握できる

シロアリを見つけたら、なるべく早く家の被害状況を調査する必要がありますが、自分で床下へ潜って調査するのは簡単ではありません。衛生上の問題や、シロアリ以外の害虫もいる危険性もあるでしょう。

専門業者に点検してもらえば、しっかりと被害状況を確認したうえで適切な対処が可能になります。

被害状況の把握から駆除・予防まで一貫して依頼できる

シロアリを熟知した経験豊富な専門業者なら、プロの装備と道具を使って、自分では難しい床下や家の周り、庭などを徹底的に調査してくれます。

既に被害が発生している場合なら、そのまま駆除を任せることも可能です。

また、現在の被害状況だけでなく、今後起こりうるリスクや、家の構造・状況に合った予防策も教えてくれるため、これからどのような対策を講じれば良いかもわかるでしょう。

被害状況の把握から駆除、予防対策まで一貫して依頼できるため、専門業者に相談すれば安心です。

定期的な点検実施につなげられるメリットも

シロアリ駆除をした場合、保証サービスの内容に「無料定期点検」が含まれているところが多くなっています。

シロアリ点検は、年に1度を目安に行うと安心です。専門業者に依頼すれば、定期的な点検を実施してもらえるというメリットもあります。

シロアリを見つけたら専門業者へ相談しよう

シロアリを見つけたら掃除機やテープを使って、出てきたシロアリを駆除しましょう。その後はなるべく早めに、家の被害状況を確認する必要があります。

被害状況は自分でチェックできる部分もありますが、床下や見つけにくい場所は、シロアリの生態を熟知した専門業者に任せるのが安心です。専門業者ならわずかなシロアリの痕跡も見逃さず、適切な対処や予防策を講じることができます。

被害状況の調査や点検は無料で行ってくれるところが多いため、自分で無理をせず専門業者に相談しましょう。

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